- 2007-05-02 (水) 12:34
- ブロンプトンで中山道を行く
2006/5/4(Thu) 13:20~15:40
山道に向かって、一直線に緩く上り坂が続いている。
坂本宿は碓氷峠の入り口に位置しており、信越線のない頃は峠に備える旅人、一息つく旅人で繁盛していたそうなのだが、その鉄道さえ峠からなくなってしまった現在は、坂道に張り付く旧い集落として静かな町並みである。
この宿場町は国道18号に貫かれている。碓氷峠には国道18号が2本あり、メインルートは碓氷バイパスなのだが、2001年に無料化された。また、そのため、急曲線の多い旧道を選択する車は激減した。そのおかげで、自転車で碓氷峠を越えようとする旅人にとって比較的安全なルートが確保されたことになる。
高崎からの緩い登りですっかりグロッキーになってしまった私は、ようやく横川駅から走ったことのある道となり、一息ついたのだが、ここからが峠。以前に坂本宿の写真を何枚か撮ったことがあったので、ここは止まらずに素通りする。
坂本宿は1kmほど続き、それが途切れると道は右にカーブし、大きく左にカーブする。アプトの線路をオーバークロスして峠が始まる。とともに、右に登山道をわける。これが中山道であるが、ブロンプトンで進路をそちらにとることは不可能と考えた(できないこともないだろうが、すべて押しになってしまう)。そのため国道の旧道をそのまま進むことにする。
この道は明治初期に開かれた道であり、当時のメインルートであった。馬車などの通行を前提としているため、標高差500mといってもかなり緩い坂道である。ロードならかなり楽に、ブロンプトンであってもちゃんと登れるはずである。事実、他の機会に訪れた際は、一番軽いギアをほとんど使わずに登りきっている。ただ、この日は「泊まりの荷物を持って」「高崎から」「猛烈な日焼け状態で」碓氷峠に差し掛かっていたのである。
碓氷湖の手前で、ロードに追い抜かれる。あいさつをかわし、すこしだけついて行くことにした。すると程なく碓氷湖である。ここで一緒に休憩することにした。
彼は朝4時に佐倉を出発し、ここまで走ってきたのだという。すでに180kmくらい走ったのだそうだ。しかも、その日の目的地は長野市。2日目は長野から直江津往復、3日目に長野から佐倉に帰宅する予定ということで、1日に60km程しか乗らない当方にとっては天文学的な距離である。
そんな話に驚いていると、ロードが2台、カップルでやってきた。埼玉在住の彼らは伊勢崎まで輪行し、そこからきょうは千曲市まで走るのだという。
せっかくなので、碓氷湖をバックに記念撮影をする。一人で走っていると、こういう出会いも旅の楽しみになっておもしろい。
碓氷湖からは、一番遅いブロンプトンが先発する。碓氷湖の入り口から喫茶店の横を通り過ぎると、ここから碓氷峠まで人家はなくなる。相変わらず緩い上り坂をえっちらおっちらのぼっていると、程なく「みーつけた」と後ろから声がかかり、瞬く間に3台に追い抜かれた。さすがに速く、まったくついていけないので、のろのろと上り続ける。彼らはすぐに見えなくなった。
しかしきょうはまったくもって身体が動かない。暑さもあるが、昨日高崎まで走っている影響か、まったく足が動いてくれないのだ。すぐに1速を使用するようになり、頻繁に休みを入れてしまう。根性なしの私は山道になると、次のカーブをまがったら休もう、などと100mごとに休んだりするのだが、そのモードにすぐにはいってしまった。いつものように「ここで方向転換すれば楽になれる」との考えが頭をよぎる。そんなことを考えながら山道をとぼとぼと登った。
碓氷峠はカーブが184個あり、それぞれのカーブに連番の札が立っている。これが目安となり、それが登りやすさにもなっていると思うが、その数字がなかなか減っていかない。だいじょうぶ、まだ日は落ちない、とそれでも登っていると、ようやく碓氷峠に到着した。標高は960mほどであり、高崎から800m以上登ってきたことになる。
しかしここまで横川から2時間以上かかってしまった。達成感よりただのへろへろ感が全身を支配する。
碓氷峠から軽井沢は間近である。
【後日談】
2006.10.28に軽井沢を訪問する機会があり、本来の中山道の碓氷峠までブロンプトンで走った。横川まで輪行しそこから同じように登ったのだが、横川駅から軽井沢駅までの所要時間は1時間半。やはりそれくらいでは走れるようだ。
旧碓氷峠へは碓氷峠から町道を5kmほどさらに登ることになる。標高差は200m強。1時間くらいかかってようやく到着したそこは茶屋が軒を連ねる峠らしい峠であった。しかしやはり登坂が足に堪え始めており、天候のせいでまったく眺望のきかない見晴台にちょっとだけ立ち寄って、中山道を軽井沢宿に下る。猛烈な坂道で時速は40kmオーバー。恐怖を覚えながら下ると、旧軽銀座の一番奥に辿り着いた。中山道は旧軽銀座となって繁華街に入る。
【NEXT】
ブロンプトンで中山道を行く(19) 軽井沢宿→沓掛宿
【PREVIOUS】
ブロンプトンで中山道を行く(17) 松井田宿→坂本宿
【TOP】
ブロンプトンで中山道を行く
Comments:0
Trackback+Pingback:0
- TrackBack URL for this entry
- http://www.katsuhirano.com/home/archives/320.html/trackback
- Listed below are links to weblogs that reference
- ブロンプトンで中山道を行く(18) 坂本宿→軽井沢宿 from katsuhirano.com