2009秋北海道(6) 南標茶→釧路駅

これで旅は終わり。

9月11日(金)
南標茶→釧路駅 60Km

行程

南標茶-(国道391・町道・道道243)-下雪裡第三-(道道53・釧路阿寒自転車道)-昭和-(釧路市内)-釧路駅

ツーリングレポート

最終日も逡巡

北海道から出立するのは明日の10時半の飛行機だが、きょうが実質的な最終日である。
夜には札幌でオーボエ吹きのN君と飲む約束があるのでどこかでワープしなければならない。
今回の北海道ツーリングは、実はN君と札幌で飲む約束をしたから計画したようなもので、実際、3週間前までは何も計画していなかったのである。

まあ、それはともかく。

いまは標茶にいるのだし、妥当なのは釧路発13時25分のスーパーおおぞら10号に乗ることだろう。これなら17時半前には札幌に着く。
きょうの宿は、札幌駅前の東横インを予約してある。そこで一息ついてススキノに繰り出せばよいだろう。
(というか、酒を飲んだ瞬間に落ちてしまわないだろうな…)

となると、考えられるのは…
標茶や塘路からの輪行や、上尾幌からの輪行、または久々の道道14で厚岸に出てそこから輪行などいろいろ考えられたが、昨夜、回らない頭でいろいろ考えて、オーソドックスに釧路駅から輪行することとした。
ただ、国道391だけで釧路に向かうのはつまらない。そのため、今回は道道243で鶴居村の下雪裡第三に出て、そこから道道53で釧路へのコースを採る。2005年版のツーリングマップルでは道道243がロングダートとなっているが、木理の奥さんにきいた限りでは全線舗装ということで、それを確かめたい気持ちもあった。

道道243の登り下り

出発準備に手間取り、9時5分に出発。
昨夜、味幸園に腕時計を忘れてしまったので、まずは味幸園に立ち寄る。
すみません、ご迷惑をおかけしました。
味幸園の横から丘陵に登り、ちょっと走ると道道243に左折する。道道243はやはり全線舗装のようだ。人家はなく、牧草地帯のアップダウンをこなしていく。

ただ、このアップダウンがつらい。下っては時速ひとけたの登り坂で全然距離を稼げず、本当に釧路にたどり着けるのか不安になった。

知らない道であり、道道53に辿りつくまで、登っては下り、これでおしまいかと思えばまた登り、と気分だけが焦ってくる。

ようやく道道53にたどり着いたのは10時40分。釧路までは29Kmの表示が出ている。

とりあえず立ち止まって、ツーリングマップルを見ると100m刻みの等高線をまたぐような大きなアップダウンは3回あるようだ。
まあ1時間半強、予定外の何かがあっても2時間あれば釧路駅にはたどり着けるかなと、ようやく目算が立った。13時25分の特急には間に合うだろう。
ただし、立ち止まって写真を撮ったりは不可だ。しかたがない。

最終日になってつまらない道を走る

というわけで、道道53を走るのだが、これがまた、トラックも多く走る主要道道でなんにも面白くない。セイコーマートでの補給以外にはほぼ立ち止まることもなく、釧路郊外へ。
湿原坂という坂道を登る。

釧路湿原とその向こうに釧路市街が眼下に広がったが、正直、ここまでの景色には勝てず、あまり感動はない。

懐かしの自転車道

その湿原坂をきゅーんと下ると、釧路阿寒自転車道に直交した。
ここで自転車道に左折する。

釧路阿寒自転車道は、あの雄別鉄道が走っていた軌道敷を利用している。
昭和45年まで操業していた雄別炭山と、釧路駅を結んでいた鉄道である。
この自転車道は懐かしい道だ。
はじめて北海道を訪れた2005年に、釧路空港から釧路駅までブロンプトンで向かう際に走った道なのだ。
あのときは旅のはじまりだったが、今回は旅のおわりである。
意図してそのようなルート設定をしたわけではなく、ふとした偶然が感慨深い。

そんなことを考えながらのんびりと自転車道を走っていると、いつしか釧路市街に入り、左右は住宅街となっていた。そして昭和でぷっつり自転車道が途切れる。
もう釧路の市街地だ。
時刻は11時50分。かなり余裕が出てきた。

サクサクパイライト

2005年版のツーリングマップルには近くの六花亭釧路店では賞味期限30分のサクサクパイライトを扱っているとの記載。これは食べなければと立ち寄る。

すいませーん、サクサクパイライトを食べに来たんですが…
あ、3年前にサクサクパイライトはやめちゃったんですよ。

しかたないので、みかんプリンを食べる。
これもおいしいことはおいしいのだが…

釧路

新釧路川沿いに市街地をてれてれ走ると、終着の釧路駅が見えてきた。

終わりはいつもあっけない。
まだ、続けていたいと思うのに、強制的に終わりがきてしまうのだ。
それは、自分で設定した終わりもあれば、自分ではどうにもならない終わりもある。
急に幕が下ろされることもある。
終わらないことには次は来ない。
だが、いまをずっと続けていたいとき、俺はどう振る舞えばいいのだろう。

帰らなきゃ。

12時10分。釧路駅。

せっかくの釧路なので(和商市場ではなく)回転寿司に行きたいところだが、さすがにそこまでの時間はない。もう、きょう明日は自転車に乗らないだろうから飛行機輪行仕様できっちりのんびり輪行準備をする。

ようやく仕度ができると、すぐに札幌行き特急の改札が開始された。

これから札幌まで350km、4時間の長旅である。
N君とススキノが待っている。
飛ぶように流れていく車窓はなにか不思議なものをみるような感覚だった。

おしまい。

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